モルモット日記 基本のお世話

モルモットのお留守番(実家に預ける編)

これは去年の話になるのですが、旅行で一週間弱家を開けることがありました。少し前の記事で、一泊二日のキャンプの際に友人に家に餌やりにきてもらった話をしましたが(「モルモットのお留守番(一泊二日キャンプ編)」)、さすがに二日以上家に来てもらうのは申し訳ないのでこの時は実家で預かってもらうことにしました。今回はその時に準備したもの、2匹の様子などをまとめてみました。
※家族及び友人にお手伝いいただく際は、モルモットや第三者への負担が無いような方法を考え、無理の無い範囲でお願いをしています。

ペットホテルに預けなかった理由

都内にはモルモット用のペットホテルもいくつかあり、動物病院でペットの預かりをしている所もあります。当初ペットホテルに預けることも考えたのですが、環境の影響を受けやすいモルモットが他の動物達と同じ空間にいることでストレスを受けるのでは無いかという心配がありました。動物をそれぞれ別の部屋で管理するなど、ペットホテルの環境は各所それぞれなので一概には言えませんが、実際に動物たちがどういう管理をされているのかは預ける前に必ずチェックする必要があります。

また、モルモットがペットホテルや病院を利用する場合は、ケージを自分で用意しなければならないことがほとんどです。我が家には運搬用のキャリーケースを除き生活ができるサイズのケージが1つしかなく、そのケージも大人のオスのモルモット2匹には狭いためケージをもう1つ用意する必要がありました。数日間のためにケージを購入するのも勿体無いこともあり、今回はペットホテルに預けることを断念しました。

動物病院でペットホテルもやっている所であれば、獣医さんがいるので万が一何かあっても大丈夫という安心感はあります。
実家では動物を飼育していないので、他のペットの接触の危険はありません。ただ、親兄弟共に動物の扱いに慣れていないため、その点は心配でした。モルモットのペットホテルの相場はだいたい一泊3000円程度ですので、健康管理に関して安心して預けられる環境を優先するのであればペットホテルに預けてもいいかもしれません。

長期間預けるための準備

衣装ケースゲージに入れられたかもめ

衣装ケースをケージにする

まず、ケージの準備が必要でした。
我が家のモルモットたちは放し飼いで生活しているため、普段は持ち運びできるケージを利用していません。以前使っていたウサギ用のケージが1つあったので1匹はそのケージを使用するとして、もう1匹をどうしようかという話になりました。今回のためにもう1つケージを購入するとお金もかかり家に置いておくのにも幅を取るので、衣装ケースで代用することにしました。

何かと動き回る可能性があるとんかつはしっかりロックできるウサギ用のケージに、かもめは衣装ケースになりました。

1つ2000円程度の蓋つきのよくあるタイプの衣装ケースを購入しました。サイズは幅400×奥行740×高さ310mmで、モルモット1匹ならまあまあと行った広さです。走り回ることはできないのですが、一時的なケージであれば使えそうです。一番気になっていたのが、ケージの高さ(深さ)です。モルモットは意外にもジャンプ力があるので、ある程度の高さが無いと跳んで出てしまう可能性があります。
モルモットが飛び出さないように蓋に空気穴をあけて(この作業が一番大変でした)蓋をロックしておこうと考えていましたが、結果的にかもめは臆病な性格ゆえにジャンプして出ようとする心配はありませんでした。
かもめは警戒心の強いタイプなので自分から進んで外に出ようとはしなかったですが、衣装ケースは好奇心が強く活発なモルモットには少々小さいかもしれません。

衣装ケースはよく保護モルモットの子が運搬されたりにも使われていますが、中もマットやタオル、チモシーを敷けば足場も問題ないですし、車の運搬でもしっかり固定できるのでケージの代わりとしてはかなり使い勝手がいいです。
給水ボトルを引っ掛けたりできないためお皿タイプの置き型を使うことになってしまい、中に置くスペースを確保しなければならないのが難点でしたが、かもめはこぼさずに使えていたので良かったです。家に置いおくと場所はとりますが、ケージとして利用したあとは別の物入れとして再利用できるので、ペットシーツやペレットなどスットクしておくモルモットアイテムを入れておくのにちょうどいいかもしれません。

ケージ内の準備

それぞれのケージを揃えたらケージ内の準備をします。モルモットは視覚よりも聴覚や嗅覚に優れているので、ケージ内はなるべく今の家のニオイになるように普段使っている小屋やタオルを使いました。ケージを覆う用のタオルとブランケットも持って行き、光量も調節できるようにしました。

ケージ内にモルモットが安心できる場所を確保するために、普段の寝床にも使用している100円ショップの折りたたみ式の小さな棚を置き、タオルを被せて外から見えないような寝床のスペースを作りました。

To do リストの作成

今回お世話を頼んだ母も妹もモルモットとの触れ合いは初めてだったので、お世話リストをわかりやすく細かく作りました。そのほか注意点として、脱走した場合の対処も伝えて置きました。
普段ケージでの生活に慣れている子であれば問題ないと思いますが、とんかつとかもめは放し飼いで生活しているので、ずっとケージに入れられると出ようとする可能性がありました。特にとんかつは子供の時から隙あらばケージから脱走を企てるので大変でした。

モルモットの特性的に部屋から出て行くようなことはあまりないと思いますが、ケージに戻ろうとしないことは考えらます。また、何か怖いことが怒った時に猪突猛進でダッシュしてしまうので、障害物にぶつかって怪我をしてしまう可能性があります。
掃除の時は極力扉を開けずにケージの屋根を外し、上から手を入れて掃除や餌やりをしてもらうようにお願いしました。

もし万が一体調に何かあって病院にいく事態になってしまったことに備え、保険証と実家の近くの病院の下調べをしておきました。また、運搬用のキャリーケースも準備しておきました。

車での移動

2匹とも車での移動は何度か経験しているのであまり怖がっている印象はありませんでした。移動用のキャリーも1つしかないので、とんかつはケージに入れてケージを動かないように固定して連れて行きました。
とんかつは移動中もケージ内をうろうろしていましたが、かもめは緊張しているのかあまり動かないままでした。

2匹の様子

初日

旅行前々日くらいから私が実家に戻っていたので、いきなり預けて終わりではなくある程度の準備はできました。今回2匹が泊まっていたのは私の部屋だったので、初日は夜は一緒の部屋で寝ました。(モルモットが私を飼い主として認識しているのか、そしてそばにいるから安心するのかどうかはわかりませんが、、(笑))
着いてからすぐの様子は、2匹ともかなり緊張している様子でした。嗅いだことのないニオイ、聞いたことのない声などかなり怖かっただろうと思います。

これから数日間はケージの外に出られなくなってしまうので、初日の夜に部屋んぽさせました。お互いのケージからは相手の姿が確認できないので、部屋に出て初めて相手がいることに気づいたようです。ただ、この部屋んぽが大変なことに、、。
お互い相手を認識した2匹が、慣れない場所でマウントの取り合いを始めてしまいました。当時はまだ今よりも2匹の関係が出来上がってなかったため、興奮したとんかつがかもめを追い掛け回す事態に、そしてかもめも黙っているわけではないので応戦します、、、。なんとかケージに戻そうとしますが、なかなか戻ってくれずに逃げ回るので大変でした。やっとの事でケージに戻し、行き先が不安なまま朝を迎えました。

ご飯とウンチはというと、2匹ともしっかり食べていたので安心でした。やはりかもめは緊張しているようで、少しでも手を入れると屋根のある寝床にダッシュで隠れてしまいます。ただ夜はチモシーもしっかり食べていたので安心しました。

2日目以降

後のことを母と妹に託し、翌日の朝に出発しました。妹にはもし万が一ケージから逃げ出してしまった時は、少し好きなようにさせて、時間がたったら野菜を見せながら誘導すればケージに戻ると伝えました。
夜に様子をラインで連絡してもらうことになっていましたが、どうやら無事に過ごせているようでした。

二日目以降は特に問題なく、2匹も元気に過ごしていました。野菜の食いつきが良いので、母が喜んであげすぎてしまったと言っていました(笑)。ご飯もよく食べ、ウンチやおしっこも問題ないようでした。
最初は使い捨てのビニール手袋をつけて排泄物の処理をしていた母ですが、旅行から帰った時には素手でウンチを掴めるようになっていました。

ただ一点、やはりとんかつが途中からケージから出せ出せアピールを始めてしまったらしく、ケージを噛んだり扉をガタガタさせるその強引さに妹が怖かったと言っていました。動物の欲望への実直さには力加減がないので、確かに怖いかもしれません。

帰宅後

毎日心配だったのと、早く会いたい気持ちから最寄りの駅からは早歩きで帰ってきました。こんなに長い期間合わなかったのは初めてだったので、飼い主のことを忘れてしまったのではないかという不安もありました。(むしろ初めから覚えてくれていない可能性もありますが、、(笑))
私が部屋に入って声をかけた時の2匹の反応はちょっと嬉しそうな感じがしました。飼い主フィルターがかかっているので実際はどうだかわかりませんが、、。
健康面は問題なさそうだったので、数日ぶりにまた部屋んぽさせました。今回は喧嘩をしないように、暴れそうなとんかつだけ部屋んぽさせることにしました。

翌日には車に乗せて今の家に戻りましたが、家に着いた時は2匹ともやっと慣れた場所に戻ってきたという安心した雰囲気があってご機嫌そうでした。

まとめ:実家でのお泊まりで家族の人気者に

実家での連泊も2匹は頑張ってくれました。そして、長い間面倒を見てくれた家族にも感謝しています。とんかつがケージから出せ出せと騒ぐ以外はお世話では特に問題もなく、逃げ出したり噛んだりすることもなかったようです。

今回はウサギ用のケージと、ケージの代用品として衣装ケースを使用しましたが、もし今後同じように預けることがあれば、ケージではなく簡単に組み立てられる囲いを買おうかなと考えています。
というのも預けた当時はまだとんかつとかもめの関係ができておらず、人の目がないところで一緒にさせておくのが怖かったため別々のケージで過ごしてもらったという経緯もありました。ただ、現在は一緒のスペースにいてもほとんど喧嘩をしないので、なるべく普段と同じ環境でいられるようにしたいと考えています。十分な広さがあれば、部屋んぽさせる必要もないのでケージに戻らないというようなことも起こりません。

初めはモルモットなんて全く興味のなかった実家の家族ですが、どうやら2匹を気に入ってくれたようです。今では会うたびにとんかつとかもめは元気かと聞いてくれます。特に母と妹には連日のお世話で大変な思いをさせてしまいましたが、少しでもモルモットに興味を持ってくれたようで良かったとも思います。

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