モルモットの知識 基本のお世話

モルモットはトイレを覚えるの?【しつけの方法とニオイ対策】

こんにちは。オスのモルモット二匹と暮らすyamagummoです。今回はモルモットのトイレのしつけについて書いてみました。

モルモットの排泄物

モルモットといえば排泄物の多さでも有名です。モルモットのウンチは大きさだけでいえば柿の種くらいですが、量がとにかく多く、一匹だけでも一日50粒くらのウンチをします。さらにモルモットは水をたくさん飲むのでおしっこの量も多く、二日も経てばケージの中はかなり汚れてしまいます。飼っているモルモットの数やケージの広さにもよりますが、最低でも二日に一回は掃除しないとケージの中を清潔に保つのは難しいと思います。

我が家ではケージの掃除は毎日二回行っています。排泄物の量が多いのはもちろん、我が家のモルモットたちはトイレを覚えていないのでそこら中ウンチやおしっこをしてしまい、さらにその上に寝たりするので体がすぐに汚れたり臭ってしまうからです。ペットシーツを敷いているのですが、寝床のタオルの上でもするので毎日洗濯しなければなりませんし、かもめに至っては置き型のチモシー入れの中でも用を足すので困っています。

モルモットの排泄物は乾いてしまえばそこまでニオイは気にならないものの、出したてのウンチやおしっこはかなり気になる独特なニオイがあります。ウンチは個体差があったり、食べた物によっても変わりますが、おしっこ(特にタオルに直接したもの)はかなりツーンとするニオイです。ただ、ペットシーツを敷けばニオイはほぼ無いので、モルモットを飼育するうえでペットシーツは必需品です。

ただし、すべてのモルモットがうまくペットシーツの上だけでウンチやおしっこが出来るわけではないため、敷物を交換したりタオルを洗濯したりする必要があります。私もいつも掃除をしながら、隣で颯爽と用を足して去っていくモルモットたちを見て、モルモットがトイレを覚えてくれたらどんなに楽だろうかといつも思っています。そんなモルモット達ですが、トイレをしつけで覚えさせることはできるのでしょうか。

モルモットはトイレを覚えるの?

まず結論から言うとモルモットはトイレを覚えなくはないけれど、しつけるのはかなり難しいです。

結局のところ飼い主がどんなに頑張ってしつけようとしても、モルモットがトイレを完全に覚えてくれる可能性はかなり低いです。と言うのもモルモットは基本的に何かを覚えたりはしないので、しつけをするということ自体が難しい動物だからです。また反復して学習する能力も高くないため、覚えるまでにかなりの時間を必要とします。そのため、トイレを覚えさせるのにそんな労力を使うくらいなら毎日お掃除した方が楽というのが実際のところです。

そうは言っても本当は決まったところでしてくれればお掃除もかなり簡単になるはず!もしかしたら覚えてくれる可能性もゼロではありません。もし気力があるのなら、覚えてくれたらラッキーぐらいの感覚で気長にしつけしてみるのがいいかと思います。そんな方のためにモルモットのトイレトレーニングの方法を説明します。完全にトイレを覚えるまではいかないものの、なんとなく決まった場所でしてくれるようになる可能性は高いので試してみてもいいかもしれません。

モルモットのトイレのしつけ

①ケージの隅にボックスや敷物をセットする

まずモルモットの習性として、お尻がくっついて安心できる壁際や四隅で排泄をすることが多いです。その習性を利用して、ケージの隅にモルモットが入り込めるようなボックスを用意したり、フリース生地のマットやペットシーツを敷いておきます。
反対におしっこをかけられたくないような物はケージの真ん中あたりにおくようにします。

たまにウサギ用のトイレとして、ウンチが下に落ちる足場が穴あきタイプのものが販売されていますが、あれをモルモットに使うのは危険なのでやめた方がいいです。ウサギの足は大きいので穴に落ちることはありませんが、モルモットの足は小さいので簡単に穴にはまってしまう可能性があります。穴に足が引っかかれば捻挫や骨折の恐れもあるためお勧めしません。

チモシーや木くずの代わりにトイレ砂をボックスの中に入れている動画などもありますが、トイレ砂の使用もあまりお勧めできません。モルモットによっては分からずに食べてしまったり、ボックスから出入りする際に撒き散らしてしまい掃除が大変になってしまうこともあります。

②その上に屋根を作る

モルモットが落ち着けるスペースを確保する必要があるため、先ほどセッティングした隅のボックスや敷物の上に屋根を作ります。段ボールをかぶせるでもいいですし、ケージの柵に布を渡して少し暗めになるようにします。モルモットは落ち着いた場所で排泄するので、安心できる環境を作ってあげます。

③近くにチモシーやペレットも置いておく

必須ではないのですが、モルモットは食事しながらも排泄することがあるので、近くにチモシーやペレットを食べられるように置いておくのも有効です。可能であればお水も近くで飲めるようにします。

④ウンチやおしっこのニオイをつけておく

ここは排泄する場所なんだよと覚えさせるために、モルモットのウンチを集めてわざと置いておいたり、おしっこのニオイのついたタオルなどを置いておくのはいい方法だと思います。自分のニオイで安心もできますし、排泄することの誘導にもなります。

⑤覚えてくれるまでひたすら練習

ここまでセッテイングできたら、あとはモルモットがトイレを覚えてくれるまでひたすら練習です。すぐに覚えることはできないと思うので、モルモットの様子を伺いながら気長に教えていくしかありません。効果があるかは分かりませんが、上手くできたらおやつのご褒美をあげてもいいかもしれません。ただし、覚えが悪いからといって叱ることは絶対にNGです。モルモットは怒られている理由を理解することができません。怒られたことにびっくりして大きなストレスを感じてしまう可能性もあります。

しつけをしなくてもトイレを覚えるモルモットがいる?

飼育されているモルモットの70〜80%近くがトイレを覚えていないという情報もあります。反対に、残りのモルモットはトイレを覚えているということになります。トイレを覚える子と覚えない子の違いは一体なんなのでしょうか。

まず、トイレを一定の場所でする子はだいたい最初からそうします。特にしつけられたからというわけではなく、自分から進んでケージの四隅でするタイプの綺麗好きな子であれば、教えなくても自ずと決まった場所で排泄します。寝床が汚れるのが嫌いな子は、わざわざ寝床から出て、トイレのスペースで用を足してまた寝床に帰ったりなんてこともあります。
もし綺麗好きな子を飼いたいのであれば、ショップのケージの中の排泄物がどうなっているのか確認してもいいかもしれません、ちゃんと隅にする子であれば、トイレを覚えてくれる可能性がかなり高いです。気になったら店員さんに日頃の様子を聞いてみるのもありですね。

あとはやはり子供の頃から練習するというのも大事なことかと思います。大人になってしまってから何かを変えるというのは難しいので、しつけるのであれば子供のうちから少しずつ覚えていってもらうのが一番効率がいいです。

排泄物のニオイ対策

モルモットの排泄物のニオイに関しては、やはり乾燥させることが大切です。マットや布製の敷物だとおしっこが染み込んでニオイがきつくなってしまうので、ペットシーツを敷くことをお勧めします。ペットシーツであれば乾燥も早いので、モルモットたちがその上に乗ってしまっても汚れやニオイがついてしまうのが少なくて済みます。寝床やくつろげる場所にタオルやクッションを敷いている場合は、定期的に交換して洗濯してあげましょう。モルモットのおしっこは茶色く、放っておくと茶色のシミになってしまうので注意が必要です。

モルモットは食糞といって自分のウンチを食べる習性があります。また、ウンチだろうがおしっこだろうが気にせずその上に寝っ転がったりしてしまいます。モルモットの体に排泄物のニオイがついてしまった場合は、お風呂に入れてあげたり、お風呂が難しければぬるま湯につけたタオルなどで優しく拭いてあげるといいでしょう。

ウンチのニオイに関しては、個体によってかなり差があります。我が家のとんかつはチモシーよりもペレットが好きなタイプなのですが、ペレットに消臭成分が入っているのか、あまりウンチが臭うと感じたことはありません。かもめはチモシーが大好きでよく食べていますが、食物繊維が豊富なのかウンチの量も多く、ニオイもきついと感じます。ただ、もしかするとウンチそのもののニオイというよりは、肛門付近や臭腺のニオイが付着しているのかもしれません。

モルモットの排泄物のニオイ対策としては、消臭スプレーなどを利用する必要はありません。一番の解決法はとにかく掃除することなので、定期的なお掃除が一番効果的です。

まとめ:モルモットはトイレを覚えるの?

モルモットがトイレを覚えるのは難しいです。環境に慣れれば慣れるほど、チモシー入れの中でしたり部屋んぽの途中で部屋の隅にしてるなんてこともあります。ただ、闇雲にそこら中にするというよりは、やはりモルモットによってしやすい場所があるように感じます。我が家の場合はだいたいが壁際か屋根があるところです。
そのため、モルモットの習性に合わせて環境を整えてあげれば、モルモットは図らずとも一定の場所でトイレをしてくれるようになる可能性はあります。気長にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

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