今回はあまり話題に上がることがないモルモットの抜け毛事情について。
実はモルモットはかなり毛が抜ける動物です。私も飼うまでは知らなかったのですが、実際に飼ってみると抜け毛の多さに驚きます。
モルモット達が使うタオルやクッションはもちろん、抱っこすれば自分の服にもびっしり毛がつきますし、部屋に置いてある服にも毛がついてしまうなんてこともあります。
モルモットを飼うにあたり鳴き声やにおいを気にされる方は多いと思います。が、しかし私が今一番悩まされているのは、鳴き声でもにおいでもなくモルモットの抜け毛の多さです!!
ハウスダストアレルギーを持っている人は、エアコンを入れっぱなしの季節などは特に部屋の中で毛が舞ってくしゃみが止まらないなんてこともあるかもしれません。
モルモットの換毛期
モルモットは春と秋に換毛期があります。暖かくなってくる春には夏毛に、秋から冬にかけては冬毛に生え変わるのですが、この時期は特に抜け毛が多いと言われています。
ただ一緒に生活してみた体感としては、モルモットは換毛期に関係なく抜け毛は多いです。室内飼いだとまた環境が違うのかもしれません。
長毛種と短毛種
長毛種と短毛種を比べると、やはり長毛種の方が毛が抜けやすくお手入れが大変です。毛が抜け替わる時期は体を撫でただけで大量の毛が落ちてきます。
また長毛種の場合は抜け毛だけでなく、毛を床に引きずって歩いたり排泄物がお尻にくっついてしまったりと毛が汚れやすいので定期的なブラッシングとカットが必要になります。
長毛種だけでなく短毛種も抜け毛は気になりますが、抜け毛の量は品種によってばらつきがあるように感じます。
我が家の二匹はどちらも短毛種ですが、クレステッドは抜け毛が多いです。少しの時間抱っこしただけでも服にびっしりと毛がついてしまいますし、ブラシングするとブラシの隙間に毛が巻き付きます。
アビシニアンの方はそこまで毛が抜けている印象はありません。アビシニアンだけを飼っていた頃は抜け毛なんて気にしたこともなかったので、毛質が硬めなアビシニアンは短毛種の中でも抜け毛が少ない品種なのかもしれません。
クレステッドは頭に一つつむじがあり、体はイングリュッシュに似ています。猫っ毛の柔らかい毛質で毛の密度が高いので、ブラッシングすると細くて柔らかい毛がたくさん取れます。
毛が体に沿ってみっちり生えているので、クレステッドやイングリュッシュをお風呂に入れた場合はドライヤーで中までしっかり乾かすのに時間がかかります。ドライヤーは長毛種の方が時間がかかる印象がありますが、短毛種といえどもしっかり中まで乾かすにはある程度の時間を必要とします。
対してアビシニアンは硬い毛質で、毛がツンツンと立っています。毛が流れて艶っとしたイングリッシュに比べると少しふわふわした手触りです。ブラッシングしてもブラシにあまり毛はついていません。また毛の密度も他の品種に比べるとそこまで高くありません。
一概に短毛種と言ってもその中でも毛の抜けやすい品種、抜けにくい品種がいると思います。
モルモットの毛球症
毛球症
モルモットには「毛球症」という病気があります。
モルモットはよく自分でグルーミングをするのですが、猫や犬のように飲み込んだ毛を吐き出すことができません
そのため飲み込んだ毛球が胃や腸などの消化器官につまり、食欲が低下したりウンチが出なくなる症状を引き起こします。最悪の場合死に至ってしまう可能性もある病気です。
対策
毛球症の対策としては、定期的なブラッシングをしてモルモットが毛を飲み込まないようにお手入れをすることが一番です。
それ以外では、繊維質の多い食事を取ることやストレスのない生活を送ることが大切です。
毛球症になってしまった時は、病院で処方された薬を飲んで症状を緩和させるか、毛球が大きくなりすぎてしまった場合は手術で摘出する必要があります。
モルモットの抜け毛対策
モルモットの抜け毛対策としてできることをあげてみました。
こまめなブラッシング
言わずもがなですが、抜け毛対策の基本はこまめなブラッシングです。
ペット用のブラシで優しく毛を整えてあげましょう。
モルモットはお尻を触られるのが苦手なので、モルモットによってはブラッシングを嫌がってしまう子もいると思います。そんな時は、膝の上に牧草やおやつを乗せてモルモットの気をひきながらブラッシングしましょう。
ブラッシングだけではなく、ぬるま湯に濡らしたタオルで体を拭いたりシャンプーしてあげることも抜け毛対策になります。
ただしお風呂に入れたあとはしっかりと体を乾かさないと風邪を引いたりお腹を壊してしまう可能性があります。
まだ慣れていない子を無理やりお風呂に入れるのは危険なため、モルモットの状態や体調をみながらお世話してあげましょう。濡れたタオルで体を拭いてあげるだけでも効果的です。
掃除回数を増やす
実際に毛が抜けてしまうのはどうすることもできないので、毛が抜けた後の対策を考えることも大切です。
換毛期は特に使っているタオルやクッション、寝床などをいつもよりこまめに交換しましょう。
モルモットの毛は細くて軽いのであたりに散ってしまったり、モルモット自身に毛がくっついて痒くなってしまうことがあります。床に敷いているものや、モルモットの体に触れるものは適度に交換してあげましょう。
また、モルモットを飼育する上でコロコロ(粘着シート)は超必須アイテムです!
モルモットが通った所やくつろいでいた所は、見つけたらすぐにコロコロで掃除してあげます。それだけでだいぶ毛があちこちに散らばるのを防ぐことができます。
比較的お手入れが簡単な短毛種を選ぶ
ふわふわで個性的な姿の長毛種はもちろん可愛いのですが、短毛種に比べるとお世話はかなり大変です。
特に毛のケアは短毛種よりも頻繁に、品種によってはほぼ毎日行ってあげる必要があります。
特に初心者の場合は飼った後のことを考えて迎え入れる品種を選ぶことも大切です。
長毛種は人気の品種ですが、短毛種も長毛種に引けを取らないほどほど可愛いです!
まとめ:モルモットは抜け毛がすごい
モルモットを飼う上で抜け毛の対策は重要です。花粉とハウスダストのアレルギー持ちの私は抜け毛とチモシーの粉のダブルパンチでいつもくしゃみしています(笑)
モルモットたちの住みよい空間を作るためにもケージのこまめなお掃除は必須です。
ブラッシングのためのペット用ブラシ、掃除用のコロコロは必須アイテムなのでモルモットを飼い始める時は必ず用意しましょう。
タオルやクッションは抜け毛以外に排泄物でも汚れてしまうので、1日もしくは数日おきに交換できるようにストックしておくといいです。
モルモットは自分で毛づくろいをする動物ですので毛を飲み込まないように適度にブラッシングをしてあげます。それでも多少の毛は飲み込んでしまう場合があるので、繊維質の高い食事(チモシー)をたっぷり与えましょう。
毛球症にいいと謳っているドライフルーツなどもありますが、一番お腹にいいのは牧草です。牧草をたっぷり与えてストレスの無い生活を送れるようにしてあげることが大切です。