今回はモルモットのご飯についてです。モルモットはどんな餌を食べているのでしょうか。
モルモットの食べ物
主食(牧草)
モルモットの主食は牧草です。牧草と言っても色々な種類があり、匂いや味、栄養素までそれぞれ違っています。
中でもチモシー、アルファルファは主食の牧草としてよく食べられているほか、オーツヘイやイタリアンライグラスなどもモルモットやうさぎの食事として売られています。
チモシーとアルファルファの違い
牧草にはいくつか種類があり、イネ科のチモシー、マメ科のアルファルファがメインの牧草としてよく食べられています。
イネ科のチモシーは繊維質が豊富で低カロリー。大人のモルモット(1歳以上)に適していると言われています。マメ科のアルファルファはカルシウム、タンパク質が豊富で嗜好性が高いため、子供や妊娠中のモルモットに与えるといいと言われています。
アルファルファは嗜好性が高く、栄養も豊富なため大人のモルモットが食べ過ぎると太り気味になってしまうことがあります。そのため食べ盛りの子供のころはアルファルファを与え、大人になってからはチモシーに切り替える人が多いです。我が家では子供の頃からチモシーをあげていてアルファルファは食べさせたことはありませんが、子供の頃からチモシーだけを食べていても成長には全く問題ありません。
他には、イタリアングラス、オーツヘイ、クレイングラス、バミューダヘイなどがあります。
これらの牧草もモルモットは好んで食べますが、栄養面で比べるとチモシーよりも劣るところがあるので、チモシーに飽きてしまった時などにたまに与える程度にしチモシーをメインで食べてもらうようにしましょう。
日本国内で1番高価な牧草はジェックス株式会社の国産イタリアンライグラス「旬牧草」です。40gで2,000円ほどする超高価な牧草ですが、その分美味しさも抜群のようです。
どの牧草も開けるとふわっと草の香りが広がるのですが、旬牧草はなんだか青海苔のようなしっかりした匂いがし色も青々として立派なので、、人間でも少し美味しそうだなと思ってしまいます、、。(いけるかなと思って食べてみましたが、案の定草でした(笑))
旬牧草は2匹とも大好きでばくばく食べますが、日常の食事としてはちょっと金額がお高いのと、葉は柔らかく茎がカリカリしたスナックみたいな軽い牧草なので歯のケアなどには向いてないかな、、という印象です。ご褒美としてたまに買ってあげるのがいいと思います。
チモシーの1番刈り2番刈りって?
チモシーには歯の伸びすぎを防止したり、腸の働きを助ける役割があります。そんなチモシーも刈り取る時期によっていくつかの種類に分類できます。
1番刈り
春から初夏に刈り取られたチモシーで、繊維質が多く固めの茎と葉が特徴です。
歯のケアや栄養価で選ぶなら1番刈りがおすすめですが、モルモットによってはあまり固い茎を好まないかもしれません。固く折り曲げにくいため床材には向きません。
2番刈り
1番刈りが収穫された後に成長したチモシーを、夏から秋にかけて収穫したものが2番刈りです。
1番刈りよりも栄養面で劣りますが、柔らかい葉なので好んで食べるモルモットも多いかもしれません。我が家のモルモットたちもよく食べています。1番刈りよりも柔らかく、床材として敷いてあげるのにも使えます。
3番刈り
2番刈りの後に収穫したものを3番刈りと言います。葉は2番刈りよりもさらに柔らかいです。栄養面を考えると1番刈りがベストですが、モルモットの好みに合わせて与えるのがいいと思います。特に高齢のモルモットは、柔らかい葉を好む傾向があります。
基本的にはチモシーがメインの食事ですが、モルモットによってチモシーの好みがあったりそもそもチモシーが好きではない子もいます。ネット通販では色々な種類が少しずつ入った「チモシーお試しセット」が売っているので、モルモットに合ったチモシーを見つけてあげるのがいいでしょう。我が家でも、なかなか合ったチモシーが見つからず苦労することも多かったです。
副食(ペレット)
モルモット用のペレットもチモシーと同じように毎日与えます。1kgの体重に対して30g程度を食べさせると良いと言われていますが、飼っているモルモットの体重に合わせて量を調節します。ペレットはあくまで必要な栄養分を補う副食のため、モルモットがもしペレットばかり食べてチモシーを食べないようであれば、与える量を少なくするなどの工夫が必要です。
モルモットは過食はしない動物なので、ペレットは1日の分量を1回で入れても大丈夫ですし、朝夜2回にわけて与えてもOKです。
モルモットは体内でビタミンCを合成できないため、モルモットフードやサプリで補う必要があります。ペレットにはビタミンCだけでなく、その他の健康維持や免疫力を高めるために必要な栄養素も含まれています。ペレットもチモシー同様に種類が多く味や硬さも様々なので、モルモットの好みや体調、年齢に合わせたものを購入してください。
ただ、モルモットはペレットも突然食べなくなることがあります。そういう時は体の不調を一番に疑いますが、急に味に飽きてしまったなんてこともあります。今まで食べていたチモシーやペレットを突然食べなくなってしまったら、焦らず違うメーカーのものを与えてみてください。万が一の時に備え、違う種類のペレットを用意しておくのもアリです。
もし飼っているモルモットがペレットを食べないということであれば、水飲み場の近くにペレット入れを置いてみてください。モルモットはペレットと一緒に水をガブガブ飲むことが多く、ペレットを食べる→水を飲むというルーティンをしているのをよく見ます。置き場所を変えることで食べるようになるかもしれません。
おやつ
野菜
適度な量であれば、野菜はビタミンCや他の栄養を補給するために効果的です。分量は体重や体調にもよりますが、我が家では写真の様に小皿にのるくらいの量を目安に1日1回与えています。野菜はあくまでも栄養補給と、モルモットに食べる楽しみを感じてもらうために与えます。野菜のあげすぎは体調不良や病気の元になってしまうため注意が必要です。
よくあげるのは、ピーマン、パプリカ、ニンジン、パセリ、大葉、レタス、サラダ菜、セロリ、スイカなどです。モルモットにあげてはいけない野菜もたくさんあるので、初めてあげる野菜は必ず調べてモルモットに与えても問題ないか確認するようにしましょう。あげてはいけない野菜としては、玉ねぎ、ねぎ、ニラ、アボカド、トマトのヘタ、野菜の種などがあります。
モルモットは食に敏感な動物ですが、野菜の好き嫌いも個性があって面白いです。とんかつはパプリカやニンジンは大好きですが葉物は苦手、反対にかもめは葉物が大好きでニンジンなど固いものは全く食べません。飼い主としては同じ物を食べてくれた方が楽なのですが、、。
果物
まず果物の与えすぎは肥満や糖尿病の原因となってしまうため、たまに与えるだけで十分です。与えることができる果物は、りんご、バナナ、オレンジ、桃、いちごなどです。種のある果物は種を食べてしまわないように気をつける必要があります。
モルモットは果物も大好きですが水分が多いものは下痢の原因となってしまうので、美味しそうに食べていてもたくさんあげることはNGです。
その他おやつ
スナックタイプのおやつ
ネットやペットショップでスナックタイプのモルモットのおやつです。ガリガリと齧ることができるので歯のケアにもなります。爪切りや目薬など、嫌なことを頑張った時にあげています。あげすぎると飽きて食べなくなります、、。
ドライフルーツ
ドライフルーツは飲み込んだ毛玉を溶かしてくれる効果があります。モルモットも自分で毛づくろいをするのですが、猫のように毛玉を吐き出せません。胃腸で消化できるように1日1、2粒与えています。ドライフルーツも糖分が高いので、あげすぎには注意が必要です。基本的にはチモシーでお腹の調子を整えることが大切なので、あくまでも補助食として与える程度にしましょう。
ビタミンC、乳酸菌タブレット
食事だけではカバーしきれない栄養素は、ペットショップなどで売っているサプリメントで補っています。何か欲しがっている時におやつ代わりにあげることができますし、あげすぎなければ体への負担も少ないので持っていても損はないと思います。
水
お水は新鮮なものを用意します。ミネラルウォーターに含まれる成分はモルモットの体にはあまり良く無いため、水道水を与えましょう。
1日1回はボトルを洗って交換してあげます。置き型タイプの水入れはモルモットの毛やペレットのカスが入って汚れてしまうことが多いので、衛生面を考えると吊り下げ型のボトルに慣れてもらった方がベターです。
まとめ:モルモットのお気に入りの餌やおやつを探そう
牧草、ペレットも種類がたくさんあるので、飼っているモルモットの好みを探って好きなものを与えるようにしましょう。
モルモットはいつも通りに食べていたご飯を急に食べなくなってしまう時があります。体の不調が原因の可能性もありますが、単純に味に飽きてしまったりなんてこともあります。そんなときのために、チモシーやペレットは数種類用意しておくと安全です。
過食はしないモルモットですが、おやつや野菜は大好きでたくさん食べます。特に野菜は美味しそうに食べるのでついもっとあげたくなってしまいますが我慢です。量を管理するのも飼い主の大事な役割です。健康で長生きしてもらうためににも、モルモットに適した食事を用意しましょう。