基本のお世話

モルモットの抱っこ【逃げるモルモットの抱っこ練習】

モルモットといえば、動物園のふれあいコーナーで抱っこした思い出がある人は多いのではないでしょうか。私も子供の頃に膝の上で大人しくしているモルモットの背中を撫でた記憶があります。

ただ、モルモットはどちらかというと抱っこが苦手な動物なのです。

動物園で抱っこができるモルモットは洗練されたエリートの子たちで、普通のモルモットは大抵抱っこが嫌いです。
それはモルモットたちが捕食される側の動物であるためで、彼らは追いかけられたり捕まったりということを非常に警戒します。

とはいえ、モルモットを飼うとなると日々のお世話で抱っこが必要になる場面はたくさんあります。飼い主たるものコミュニケーションとして、モルモットを抱っこして撫でたいという思いもあるでしょう。

今回はモルモットの上手な抱っこの仕方と、抱っこが苦手なモルモットの抱っこ練習方法について書いてみました。

モルモットの上手な抱っこの方法

まず抱っこにもいくつかパターンがあります。

一般的なものはモルモットを膝の上に乗せて背中や頭を撫でる方法です。動物園のふれあいコーナーでモルモットを撫でる時には、膝にタオルを置いてこのスタイルで抱っこすることが多いです。

このスタイルだとモルモットはいつもの体勢で足がつくので、ある程度膝の上で大人しくしていることができます。

モルモットを仰向けにして抱っこする方法もあります。

爪切りやお腹のチェックなど日常のお世話をする時はこの体勢の抱っこが必要になります。

モルモットにとっては足がつかずお腹を見せて無防備な体勢になってしまうため、仰向け抱っこは嫌がる子が多いです。
ただしこれは日常的によく使う抱っこなので、慣れてもらうように練習した方が飼い主にとってもお世話が楽になります。

上手な抱っこの手順

①声をかける
急に捕まえられるのはモルモットにとって相当ストレスです。声をかけながらゆっくり近づきましょう。

②片手を前足の後ろの胸の下に入れる
お腹の下に片手を入れます。

③もう片方の手でお尻を支えながらゆっくり持ち上げる
暴れても落ちないようにしっかりと持ちますが、モルモットの骨や内臓は頑丈ではないので力を入れすぎないように注意します。

モルモットは腕やひざから見境なしに飛び降りたりすることがあります。落ちると怪我をしてしまうため、抱っこした後も気を抜かないようにしましょう。

④優しく抱っこする
抱っこした後にモルモットを離す時も、地面に近い場所でゆっくりと離します。

膝で抱っこする場合

床やソファに座って膝の上にタオルを敷き、モルモットをゆっくり上に乗せます。(タオルを敷くのはモルモットが粗相をする可能性があるのと、服が抜け毛だらけになってしまうからです)

モルモットが乗る位置はなるべく平らにしてあげます。
高さのある椅子だと抱っこする位置が高くなってしまうので、なるべく地面に近いところに座りましょう。

仰向け抱っこの場合

片手を前足の下に、もう片方の手をお尻に添えて持ち上げるか、座った飼い主の膝の上にモルモットのお尻を乗せて、お腹にモルモットの背中をつけるような形で抑えます。
モルモットを強く締め付けないようにしましょう。

抱っこする時間

個体にもよりますが抱っこは10~15分くらいが好ましいです。

服や指を噛んだり、歯軋りを始めたら離してほしいというサインなので、特に必要がない場合放してあげましょう。

長い時間抱っこしていると、安心しておしっこやウンチをしてしまう可能性もあります。

撫でる場所

モルモットには撫でられると気持ちいいスポットがいくつかあります。

頭や背中
一番撫でやすい場所です。手で包むように撫でてあげると安心します。

顎や顔周り
顎の下や顔の周りは慣れると気持ちよがります。顔を指で挟んでクリクリしてあげると首を伸ばしてゴロゴロ言います。

噛み癖のある子は口周りを触ると噛まれてしまうことがあるので注意です。

お尻やお腹
一般的にお尻やお腹を触られるのは嫌がると言われています。ただ我が家の二匹はお尻触られるのが大好きで、ゴロゴロ言いながらぺたんと寝そべります。慣れてくると気持ちいいのかもしれません。

モルモットが撫でる手を頭で押し退けたり歯軋りをしたら嫌だというサインです。しつこく続けると前歯アタックされてしまう可能性もあるのでそっとしてあげましょう。

モルモットの抱っこの練習

抱っこが苦手で逃げてしまうモルモットも練習すれば慣れて大人しくなってくれます。

爪切りや体調チェックなど日常のお世話に抱っこは必要なので、少しずつ抱っこが怖くないということを覚えてもらいましょう。

手で触れることに慣れてもらう

まずは体に触れられることに慣れてもらいます。

お迎えして日が浅いモルモットは警戒心が強いので、まずは指を顔の近くに寄せて匂いを覚えてもらいます。
逃げてしまう場合は野菜や果物を少量ずつ手から食べさせ、警戒心がなくなるようにします。

指先で鼻をタッチしたり頭を少し触ったりと徐々に体に触れていき、撫でられることに慣れてもらいます。

狭い場所で抱っこする

撫でられるのに慣れてきたら、狭い場所で抱っこします。

広いスペースだとモルモットは逃げ回ってしまって中々捕まえられません。
モルモットの方も追いかけられて怖がってしまうので、初めて抱っこするときはケージの扉を閉めたり、クッションなど柔らかいもので囲いを作って捕まえるのがいいです。

モルモットはパニックになると狭いところに無理やり入り込んだり、障害物にぶつかってまでも逃げようとするので、捕まえるのに失敗したら潔く諦め時間をおいてチャレンジしましょう。

抱っこして何もしない

抱っこすることができたら、特に仰向け抱っこの場合は、そのまま状態のまま何もしない時間を作ります。

モルモットは、嫌なことをされない、怖くないということを覚え、抱っこへの抵抗感が低くなっていきます。

この練習を何度か行って、だんだんと抱っこに慣れていってもらいます。
初めの頃は中々捕まえられずやきもきしたり、嫌がるモルモットがかわいそうに思えてしまうかもしれません。

数日で覚えられることではないので、気長に忍耐力を持って少しずつ慣れさせましょう。

どうしても抱っこさせてくれないモルモット

どんなに練習しても抱っこが嫌いなモルモットはたくさんいます。
それはもう個性の一つとして諦めましょう。我が家の二匹も撫でられるのは大好きなのに、仰向け抱っこされると「おろせー!」と暴れます。

一から抱っこの練習をすれば慣れてくれる可能性もありますし、変わらない可能性もあります。年齢を重ねて大人しくなると抱っこ好きになるモルモットもいるので、これも気長に待つしかありません。

まとめ:モルモットの抱っこの仕方

モルモットを抱っこするときは、声をかけながら優しくお腹とお尻を支えて抱き上げます。
膝に乗せる際はなるべく地面に近い位置で、椅子やソファなどの高さがある場所ではモルモットがジャンプして落ちてしまわないように気をつけます。

大人のモルモットは小さい子の膝に乗せるには体が大きいです。子供が抱っこする場合は、必ず大人がそばで見てどちらも怪我をしないように注意が必要です。

爪切りやお腹の張り具合のチェックなど、モルモットのお世話は抱っこしないとできないことも多いので、抱っこは小さいうちから練習しておくのがベターです。
まずは抱っこに慣れてくれるように、気長に忍耐力を持って練習しましょう。

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