モルモットの知識

モルモットはなつく?【飼い主が教える絶対に仲良くなれる3つの方法】

こんにちは。オスのモルモット2匹と暮らすyamagummoです。
今回はモルモットを飼うにあたって誰もが気になる「モルモットはなつくの?」という疑問について書いて見ました。
ネットでも様々な意見やなつかせる方法などがありますが、実際にモルモットの飼い主としてどうすればモルモットになついてもらえるのかを説明します!モルモットを飼おうと考えている人だけでなく、飼っているモルモットがなついてくれず悩んでいる人もぜひ読んでみてください。

モルモットはなつく?【飼い主が教える絶対に仲良くなれる3つの方法】

まず結論からいうとモルモットはなつきます

ただし「なつく」という言葉の受け取り方は人によって様々です。
モルモットの「なつく」とは、飼い主が近くにいると嬉しそうな仕草をする、撫でると甘えた声を出す、撫でたり抱っこしたりコミュニケーションができる、といったものです。犬や猫のように飼い主のことを慕って甘えたり、名前を呼ぶと駆け寄ってきたり、芸を覚えたりということは基本的にモルモットはできません。

またモルモットは知能が高い動物ではないため高度なコミュニケーションをとったり躾をすることはできず、警戒心を解くのに非常に時間がかかります。モルモットにおいての「なつく」は「慣れる」の延長にあると考えましょう。モルモットをなつかせたいのであればいかにモルモットが自分や環境に慣れてくれるかに力を注ぐ必要があります。最終的には「なつく」という表現よりも「ベタ慣れする」という表現の方が正しいかもしれません。

個人的にはモルモットと飼い主の関係は、主人とペットというよりも同じ群れの「仲間」というニュアンスが強いのではないかなと思っています。実はモルモットは感情表現が豊かな動物でもあります。時間をかけて愛情を注げばモルモットも必ずなついて愛情を返してくれます。そんなモルモットと仲良くなる方法をご説明します。

①子供のモルモットを飼う

モルモットに早くなついてもらうなら子供のうちから飼うのが一番です。子供は新しい環境への適応力が高いですし、ずっと一緒に暮らしていれば飼い主への信頼度も高くなります。

モルモットを迎え入れたら数日間は過干渉せず、モルモットが気にならないように様子をみます。大体は寝床に隠れているので、ちゃんと水を飲んでご飯を食べているのか心配でやきもきしますが、自分から出てきてくれるまでじっと待ちます。ここで無理に距離を縮めてもあまり意味はないので、抱っこや撫でるのもゆっくり時間をかけて練習します。

とはいえ、家に来てくれたことの嬉しさでどうしても抱っこしたり触りたくなってしまう気持ちもわかります。思いっきり怖がらせるような行動はよくないですが、少し触れ合ってみることでモルモットが今後なつかなくなってしまうなんてことはありません。モルモットのストレスのことを考えるとそっとしておいてあげることが一番には変わりないのですが。

大人になったモルモットはもうなつかないの?

いきなり年齢の話で「じゃあ、もう大人になったうちのモルモットはダメなの?」と思う方がいるかもしれませんが、あくまでも子供の頃から育てた方がなつきやすいというだけで、大人になったモルモットがなつかないという訳ではありません。これから説明する②、③の方法を丁寧に行えば大人のモルモットも十分なついてくれます。
ただし、子供のモルモットと比べると大人のモルモットの警戒心を解くにはかなりの時間と忍耐力を必要とします。

私は2匹のモルモット飼っていますが、1匹は里親として6ヶ月の頃に迎え入れたモルモットです。モルモットの6ヶ月はもう十分大人です。迎え入れたのは大人になるまでブリーダーさんの元にいた子で、人には全く慣れていない状態でした。餌は手から食べてくれると聞いていましたが迎え入れた当初は警戒して全く食べてくれず、人の気配や物音が聞こえるとパニックで暴れて隠れてしまって大変でした。逃げ惑うので触ることもでず途中で無理かもしれないと諦めそうになりましたが、本当に一歩ずつ近づいていって、一歳になってやっと触ることができるようになりました。
まだ完全に慣れた訳ではありませんが、撫でさせてくれる時間も増え撫でるとゴロゴロと甘えてくるようになりました。

大人になったモルモットがなつかないというのは間違いです。時間をかけて向き合えば必ずモルモットが心を許してくれる時がきます。ただし時間は相当かかります。もしかしたら一年くらい必要な子もいるかもしれません。それでも忍耐強く諦めないで少しずつ距離を縮めていくことが大切です。

②一緒にいる時間を増やす(自分を認識してもらう)

モルモットと触れ合う時間をしっかりとります。ただしこれは抱っこや撫でるなどの時間を多くとるという意味ではなく「モルモットに自分を認識してもらう」という時間のことです。抱っこや撫でるという行為は飼い主が楽しむための触れ合いであって、必ずしもモルモットは抱っこされるのが嬉しいわけではありません。無理にモルモットの距離を縮めようとせず、モルモットに人間は怖くないよと教えてあげる必要があります。
抱っこの練習をするときも、長時間押さえつけたりなんども捕まえたりするのではなく「怖くない」ということを教えてあげることを意識してあげるといいでしょう。

まずは餌を手から与えてみます。時間があればおやつや野菜だけではなくて、チモシーも一本ずつあげてみます。「チモシー1本ずつなんてめんどくさい!」と思う方もいると思いますが、これが案外距離を縮めやすいのです。モルモットに限らず動物は餌をくれる人(お世話してくれる人)を信頼します。餌を手から食べてくれるようなれば、モルモットとの距離はグッと近くなります。
ただし食べないのに無理に追いかけ回すことはNGです。モルモットが嫌がることは極力しないように気をつけます。食事に集中している時に構われるのもあまり好きではないので、ガツガツ食事している間はそっとしておいてあげましょう。

部屋んぽの時間も必ず一日に一回はとってあげます。部屋んぽはただモルモットが運動するためではなく、モルモットを飼育環境に慣れさせる役目もあります。触ったり抱っこしたりかまいたくなってしまう気持ちも分かりますが、匂いを嗅いだり、歩き回ってみたり、モルモットたちが自由に過ごせる時間にしてあげることが大切です。
部屋んぽ中に好きなおやつをあげるのもグッドです。慣れてきたらモルモットが自発的に膝の上に登って来るようにおやつで誘導します。そうすることでモルモットは自然に「膝に乗るのは怖くない」ということを覚えます。
大きな音や声を出すとモルモットは驚いてしまいますので、モルモットが慣れていない間は生活音や会話などを控えめにする必要があります。モルモットが過ごしやすい環境を作ってあげることも大切です。

モルモットは群れで生活する動物です。餌をあげる時だけ、掃除の時だけ、そんな少しの時間しか触れ合わなければ中々なついてくれないのも当然です。モルモットの生活の中にお邪魔させてもらうような謙虚さで、少しずつ自分を覚えて慣れてもらうようにしていきます。

1匹で飼育した方がなつくの?

多頭飼いしているからなつかないということは全くないですが、仲間となる存在が飼い主しかいない単独飼いの方がベタ慣れしやすいと言われています。
ただ単独飼育の場合はモルモットが寂しくないように飼い主がしっかりモルモットの相手をしてあげなければいけません。モルモットは1匹だと寂しがってしまうので、単独飼育を禁止している国もあるほどです。

③飼い主の声とにおいを覚えてもらう

②の方法にも含まれる内容ですが「モルモットに飼い主を認識してもらう」ために、飼い主の声やにおいを覚えてもらいます。
モルモットは視力が弱く目だけで識別することが難しく、仲間を見分けるために音やにおいを利用しているため飼い主のことも同じように認識している可能性が高いです。

モルモットがまだ触らせてくれない状態であれば、無理に触ろうとせずに自分(飼い主)の手のにおいを嗅がせてあげることから始めるといいでしょう。モルモットの鼻先に指をもっていきクンクンさせます。多分モルモットは餌かと思って嗅いでいるのでしょうが、同時に飼い主の手を認識することができます。少し余裕が出てきたら鼻先をちょっとずつ触ったりします。モルモットが嫌がらない範囲で少し触るというのを続けていき、だんだんと触られるのが怖くないというのを教えてあげます。

モルモットは嬉しい時、嫌な時、要求がある時などに違う鳴き方をするように声を使ったコミュニケーションも豊富です。モルモットと触れ合う時は必ず優しく声をかけてあげるようにすると慣れやすです。私はただ声をかけるだけではなく、目線もモルモットに合わせて話かけるようにしていました。モルモットは人の言葉の意味を理解することはできませんが、個体によっては名前を覚えることもあると言われていますし、声色でなんとなく人間の感情や好意を感じ取ることができるのではないかと思います。
突然近寄られたり触られたるのが怖いモルモットでも、聞き慣れた飼い主の声であれば安心するようになります。

慣れるまでは待つしかない

この3つの方法はシンプルですがとても大切です!!動物と仲良くなることに裏技なんてありません。地道に少しずつ少しずつ距離を縮めていくしかありません。
個体によっては慣れるまでかなり苦労することもありますし、一生懸命お世話していても怖がって逃げ回る姿をみていると寂しくなってしまう気持ちもわかります。でも時間をかけて少しずつ触れ合っていけばなつかないなんてことは絶対にありません。
私が里親になった生後6ヶ月のモルモットは慣れてくれるまで半年以上かかりました。もしあなたがモルモットと仲良く慣れずに悩んでいても、諦めずに時間をかけて触れ合ってみてください。モルモットが心を開いてくれるのが何となくわかってくるはずです。
モルモットが「なつく」ということはモルモットが「慣れる」ということです。焦らずにゆっくりと進んでいきましょう!!

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