健気なアビーが主役のモルカー第十話「ヒーローになりたい」。
またまた先週までのモルカーと一線を画した演出でしたね。先週までのパペットアニメとはかなり表現方法が変わっていて「おおー」という感じだったのですが、今っぽいというかちょっと昔のアニメ流行ってた時の感じというか、監督と世代の近い私としては何かノスタルジックも感じました。
多様性とかジェンダーレスとかそういうテーマもしっかりあった今回の話ですが、ついに初心者マークを外す時がきたアビーがアメコミヒーローに憧れてトレーニングをするところから始まります。サンドバック、腕立て伏せ、重さ200gのダンベル、全てはかっこいいヒーローになるために!
アビーをかっこよくしてくれるのはネコ救出大作戦の運転手の息子?なのか、いわゆるTHEオタクの格好をした青年。色をつけないところはしっかりと養生をして、いざデコレーション開始です。バッドマンになるのを夢見ながらドキドキわくわくのアビーが楽しくてリズムをとっているのが可愛すぎますね、、。これは抱きしめたくなる、、(笑)
そしてスプレーのもしゃもしゃの煙の中から現れたのは、、、ピンクでハートでキラキララブリーな痛車アビー!!!養生した頭までがっつりハートだらけになってます。そしてサイドには何やらモルモットが擬人化したような女の子が!?
思っていたのと全く違う仕上がりに明らかにショックそうなアビーと、痛車が完成できて大喜びの運転手。パペットでここまで心神喪失な表情を作れるのが本当にすごいですね。ここまでやつれてる顔見たことない、、(笑)
アビーの体に描いてあった少女の正体は「魔法天使もるみ」。もるみちゃんはどうやらモルカーの世界ではかなり人気があるようで、街のいたるところに看板が設置され大型ビジョンで映像が流れています。
もるみちゃんの映像はパペットアニメではなくいわゆる二次元アニメの映像が差し込まれるのですが、今までのモルカーでは出てこなかった二次元アニメの映像がミックスされる演出はかなりびっくりしました。それ以外にも、この回では今までぼやけた背景の一部だった映画のポスターや看板がくっきり映るので、ぽやっとした曖昧な世界観だったモルカーがまた少し違う雰囲気に見えます。
ちなみにバンブルビーとAKIRAのポスターがしっかり見られたのはよかったです。
そんな街の中をとぼとぼ歩く夢破れたアビー。深いため息をついた先に見えたのはモルカー3台組(私の推しピアスモルカーもいます)。自信を喪失しているアビーは街のみんなが指をさして笑っているように感じてしまいます。
ビルの隙間でポロポロ泣くアビー、、。予告編をみた時は、なんだか滑稽で笑ってしまったのですが、アビーの気持ちを考えると何かグッときてしまうものがありました。抱きしめたい、、、。
そんなアビーの目の前では大事件が!あの猛暑の中アビーが助け出したネコが木の上から降りられなくなってしまっていたのです。
驚くアビーと、アビーに描かれたもるみちゃん。もるみちゃんは自分の魔法の力をアビーに分けてあげます。もるみちゃんの力をもらったアビーの額には魔法少女のシンボルマークが!
魔法の力で黄金の翼を手に入れたアビーは、空高く舞い上がり間一髪ネコを助け出すことに成功します。ネコを地上に離してあげると、その場にいたみんながアビーに拍手喝采。さりげなくアビーにスリスリしてるネコが可愛い。そしてそんな状況に1番驚いたのはさっきまで泣いていたアビー自身でした。
ポテトにテディ、運転手も駆けつけてみんなでアビーを褒めてくれます。見た目は違っていてもちゃんとヒーローになれたアビー。嬉しいアビーはポッポコーンジャンプ!めでたしめでたし。
人もモルカーも見た目じゃないよと教えてくれた今回のモルカー。予告編を見た時は「アビー、痛車になってるwwかわいそうww」とか思っていた自分が恥ずかしいです。痛車だっていいじゃないか!
まあでも運転手にはできればアビーの好きなスーパーマンにしてあげて欲しいのが本音ですが、、。
かなりテイストが違った今回のモルカー。個人的に1番好きなシーンは、ネコの乗っている枝が折れて落ちてしまう時の観衆の「ワーオ」というところのシーンです。みんなの反応と「ワーオ」の感じがぴったりでかなりよかったです。5回くらい繰り返し見てしまいました。
次回はみんな大好きあの映画がモチーフの「タイムモルカー」が登場です!
すでにタイムモルカー自体は出演していますが、今回は彼にフォーカスが当たる話のようです。あのドクに似た運転手も出てきますね!
次回も楽しみです!