モルモットの知識

モルモットは夜行性じゃない!?【薄明薄暮性の動物とは】

日本ではモルモットは夜行性と紹介されているのをよく目にするため、飼い主さんでもそう思っている人は多いのではないでしょうか。確かにモルモットは夜中でも活動していることがあります。

しかし海外では「モルモットは夜行性ではない」という意見が多く、調べた限りではどのサイトでもモルモットが夜行性だという説明はしていませんでした。
今回はそんなモルモットの生態について調べてみました。

モルモットは夜行性ではない

結論から言うとモルモットは夜行性ではありません。しかし夜に活動していたり、餌を食べている姿を見たことがあります。やっぱり夜行性なんではないかという声も聞こえてきそうですが、実はモルモットの睡眠習慣は他の齧歯類と少し変わっていて、昼行性でも夜行性でもない奇妙な生き物なのです。

夜行性の動物は夜に活動し日中は活動しません。一方でモルモットはといえば、日中も夜も適度に睡眠をとりそして活動もしています。この様子からモルモットは「薄明薄暮性の動物」ということができるのではないでしょうか。

薄明薄暮性の動物とは

薄明薄暮(はくめいはくぼ)性の動物は、夜明けと夕暮れ時に最も活動的になるのが特徴です。哺乳類ではシカやウサギ、ネコなんかも分類されると言われています。

といっても、モルモットを見ればわかるように、薄明薄暮性の動物は夜中や日中の時間に行動しないわけではなく、ご飯を食べたり辺りを散歩したり眠くなったら睡眠をとることもあります。

モルモットが夜行性の動物と間違われやすいのは、似ているハムスターが夜行性の動物と言われていること(ハムスターも薄明薄暮性とも言われることがあります)、モルモット自身が夜にも活動していることなどが原因です。

たしかにモルモットは夜にも活動していて、特に慣れていないうちは飼い主の居ない夜にリラックスして動き回ったりすることがあります。ただし慣れてくるにつれ、夜だから活発に走り回ったりするということは殆どなく、日中と同じようにじっとして過ごしている時間が多いです。

なぜモルモットがこのようなサイクルで生活しているかというと、モルモットの睡眠の取り方にも関係してきます。

環境の影響

環境はモルモットの睡眠習慣に影響を与えます。
通常、動物は睡眠時間を環境や気候に合わせて調整します。モルモットはもともと気温が室温から氷点下まで変化する南アメリカの山々で生まれ生活していました。

しかし、モルモットは寒すぎたり暑すぎる環境が苦手なため巣穴の中で多くの時間を過ごします。その結果、現代のモルモットは通常の室温が最も過ごしやすく、この気温はアンデス地域では夜明けと夕暮れに発生したとされています。これがモルモットが薄明薄暮性の生活習慣になったとも言われています。彼らの睡眠パターンは彼らが先祖から受け継いだものだといえます。

モルモットの睡眠習慣

モルモットの睡眠習慣については「モルモットはいつどんな風に寝ているの?【睡眠時間と寝姿】」を参考にしてください。

モルモットは一日の中で短い睡眠をたくさんとって過ごしています。それは本能的に捕食者を恐れているためであり、小さな音や動きを感じるとすぐに起きてしまいます。この睡眠習慣は日中も夜中も同じで、短時間の睡眠を繰り返し、その間に動き回ったり餌を食べたりしています。昼行性の動物のように夜だから長く寝る、夜行性の動物のように日中はずっと寝て過ごしているということはありません。
モルモットが寝ている間は音をたてたり騒いだりせず、リラックスできる環境を作ってあげることが大切です。

モルモットの夜明けと夕暮れ

モルモットは昼夜を問わずに睡眠をとり、ケージの中でじっとしていることが多いです。ただしそれは単なる起きて寝ての繰り返しではありません。夕暮れと夜明けの時間帯にモルモットは活発的になることがあります。

夜明け

私は放し飼いのモルモット達と同じ部屋で寝ているのですが、いつも朝5時過ぎから彼らが起きている気配を感じます。餌を食べたり、水を飲んでいる音が聞こえ出します。

我が家では朝イチで乳酸菌ダブレットを食べるというルーティンがあるのですが、6時頃になると待ちきれなくなったモルモットたちがプイプイと鳴きながらベッドまで駆け寄ってきたり、興奮して部屋の中を走り回っていることもあります。同じ部屋で生活をしていると彼らが薄明薄暮性の動物だということがかなりよくわかります。

夕暮れ

夕方頃に活動的になるのは正直わかりにくいですが、日中のダラダラしている雰囲気と比べると(モルモットたちごめんよ!笑)だんだん動きが多くなってくるのを感じます。我が家では毎日18時頃に野菜を食べさせるので、その時間に合わせて活動的になってくるのかもしれません。

まとめ:モルモット薄明薄暮性の動物

モルモットは夜行性ではなく、夕暮れと夜明けに活発になる薄明薄暮性の動物だということがわかりました。ただ、それ以外の時間に行動しないわけではなく、日中も夜中も活動はしています。そしれそれは捕食される側の動物であるモルモットの独特な睡眠習慣が影響しています。
モルモットはだんだんと飼い主に合わせて生活してくれるのですが、部屋んぽやおやつの時間はモルモットが活動的な時間に合わせてあげる方が彼らにとっても過ごしやすいサイクルなのかもしれません。

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