今回は動物を飼うにあたって起こる問題の一つ”におい”についてです。
「モルモットを飼いたいけどにおいってどうなの?」と思う方も多いかもしれません。実際にモルモットを飼ってみて、においがどうなのかについて書きたいと思います。
実際のところモルモットって臭いの?
我が家では1日2回朝晩に掃除をしています。もう慣れてしまったからかもしれませんが、部屋がモルモット臭いとはあまり感じません。モルモットのにおいというよりは牧草の柔らかい匂いがします。
ただ、モルモットのおしっことウンチは臭います。掃除の時などはどうしても臭いが手についてしまうので、掃除中は他のものを触らないようにしています。とはいっても掃除する時に近くによって実際にウンチやおしっこを触る時に臭いを感じるだけで、モルモット自体からクサイ匂いは感じません。(たまにかもめのお尻が臭うことがあります)
ただし発情期のにおいは別です。発情期中のオスはかなり強烈なにおいがするので、苦手な方はメスを飼うことをおすすめします。
一度2匹を実家に預けた時は、ケージが置いてある私の部屋に入ってきた父が「なんかクサイ!」といっていたので、普段動物を飼わない家庭だとにおいを敏感に感じるかもしれません。
モルモットの臭いの原因
皮脂腺からの分泌液
モルモットの体臭はほぼありません。獣クサイにおいもしません。
ただし、肛門近くの皮脂腺からの分泌液がおしっこやウンチに付着して強い臭いを発生させることがあります。そしてそのおしっこやウンチがお尻に付着したままだと、モルモット自体も臭くなってしまいます。
おしっこのにおいは、ペットシーツに吸収されてしまえばほとんど気になりません。ただ、タオルの上にしてしまったり、チモシーを敷物として使用している場合は鼻にツーンとする臭いがします。タオルを顔の近くで嗅ぐと、むせてしまうほど強烈な臭いですが、すぐにタオルを交換したり、ウェットシーツで拭き取ればケージの中に臭いが残るようなものでもありません。
どちらかというとウンチの方が皮脂腺の分泌液の影響を受けると思います。そしてモルモットによって、ウンチが臭う子とあまり臭いが気にならない子がいます。
我が家では、かもめのウンチのにおいはクサイです。発酵したチーズのような臭いがする時もあります。一方とんかつのウンチはほとんど臭いません。このにおいに関しては獣医さんにも相談しましたが、病気ではなく、個体差や餌を食べる量や内容によるとのことでした。
ウンチのにおいは、排便されてからしばらく時間が経ち、乾くとほとんど気にならなくなります。排便されてからすぐの状態のウンチを片付ける時は臭いが気になりますが、乾いてしまったあとは素手で掴んでも気になりません。
発情期のにおい
モルモットは発情期の時に臭腺から独特なにおいを発します。特にオスの方が強いにおいを発すると言われていますが、実際に我が家の2匹もかなりにおいます。においとしてはタイ料理に使われる「ナンプラー」のにおいにかなり似ています。
発情期特有のにおいなので数日経つとしなくなります。
お尻についた汚れ
モルモットのにおいの元は皮脂腺の分泌液がついてしまったおしっこやウンチです。そしてそのおしっこやウンチがお尻に付着したままだと、当然モルモットも臭くなってしまいます。
ケージの中を綺麗に保ち、定期的にお尻を濡れたタオルで優しく拭いてあげる必要があります。
臭いの対策は?
皮脂腺からの分泌液の対策
皮脂腺の分泌液はどうしても排出されてしまうものなので、定期的なお掃除が必要です。特にケージの中は毎日掃除しておしっこやウンチを残さないようにします。
特に牧草を敷いている場合はおしっこが乾きにくくモルモットの毛に付着しやすいので、毎日替えてあげることが望ましいです。
ケージ内の汚れはウェットシートで拭き取るか、ペットにも使える除菌スプレーを使って掃除します。ドラッグストアで売っている家庭用の消臭剤はモルモットに適さない成分が入っているため絶対に使ってはいけません。
ケージの掃除以外にも、モルモットの体を拭いてあげるとにおいが改善されます。特にモルモットはお尻が汚れやすいので、濡れたタオルやノンアルコールのウェットシートで拭いてあげます。お尻の毛が固まっていたりウンチが絡みついてしまっている時もあるので、必要に応じて毛のカットも行います。
ウンチのにおいの対策
皮脂腺の分泌液以外にも、ウンチ自体も臭うモルモットもいます。
我が家ではかもめのウンチのにおいが強い時があったのですが、与えているお水をちょっとぬるめに替えたところにおいが落ち着きました。食べるものや環境によって排泄物の状態やにおいも変わるので、においが気になるようであればにおいを弱くするフードやお水などを取り入れてもいいかもしれません。
発情期のにおいの対策
発情期の独特なにおいには特に対策という対策はないのですが、数日経てばにおいも収まるので待つか、気になるようであればオスではなくメスを飼うことをおすすめします。
もう慣れてしまったのもありますが、ナンプラーのにおいだと思えばそこまでクサイと感じることはなく「お!発情期かな?」と思うくらいです。
お尻についた汚れの対策
定期的にお尻を拭いてあげます。モルモットをお風呂に入れて洗うという選択肢もありますが、慣れていないと暴れたり、十分に乾かすことができなくて風邪をひいてしまう危険もあります。
無理にお風呂に入れず濡れたタオルで体を拭いてあげるだけでも、十分汚れを落とすことができます。
ペット用消臭剤を使う
掃除をしても部屋のにおいが気になるようであれば、ペット用の消臭剤を使って部屋も消臭することをおすすめします。モルモットが部屋んぽをするようであれば、部屋の中もペット用の消臭剤を使った方が安全です。
ただ、基本的にケージを毎日綺麗に掃除して入れば、ほとんど部屋の中のにおいは気になりません。むしろ私は牧草の香ばしいにおいがして落ち着きます。部屋の消臭は人が家に来る予定がある時だけで十分です。
まとめ:モルモットのにおい
モルモット自体に体臭はありませんが、動物なのでやはり無臭ではありません。慣れてしまえば全く苦ではありませんが、動物のにおいに敏感な人であれば苦手なにおいかもしれません。家族やパートナーと一緒に暮らしているのであれば、事前にしっかりと話し合いが必要です。
ただ、モルモットのにおいはケージの掃除とモルモットのボディケアをしっかりすれば最小限にすることができます。正しく対策して、楽しいモルモットとの生活を送りましょう。