モルモットを飼っていない人の多くが聞いて驚くこと、それはモルモットがよく鳴く動物だということ。そうなんです、モルモットは鳴くんです。
今回はこのブログのタイトルにもなっているモルモットの鳴き声についてのお話です。
モルモットといえば大人しいイメージですが、彼らは声でコミュニケーションを取ることも多く、鳴き方のバリュエーションも豊かです。
ただし四六時中鳴いているわけではないため、鳴き声を聞いたことがない人が大多数だと思います。私もモルモットを飼う前は、モルモットが鳴くということさえ知りませんでした。
プイプイという可愛らしい独特の鳴き声を出すモルモットですが、時にはサイレンのようなけたたましい鳴き声を出すこともあります。
飼い主はモルモットが鳴く理由を理解することで、彼らのことがもっと分かるようになります。
モルモットの鳴き声の種類と意味については詳しく書いている記事があるのでをチェックしてみてください。モルモットの鳴き声の意味【威嚇?病気?甘えている?】
モルモットの鳴き声
モルモットの代表的な鳴き声といえば「プイプイ」です。
モルモットが最も大きな声を出す時は何かを要求している時で、時には「プーイプーイ」とサイレンのような大きな音を発することもあります。
それ以外にもいくつか鳴き声のバリュエーションがあり、彼らは状況によって声を使い分けています。モルモットは多くの人が思っているよりもずっと感情表現が豊かな動物です。
ただしモルモットが涙を流しながら鳴くことはありません。もし飼っているモルモットが目に涙を浮かべていたら、それは目の病気の可能性が高いためすぐに病院にいく必要があります。
モルモットが鳴く理由
モルモットが鳴く理由は様々です。
モルモットと友好な関係をつくるために、そして彼らを見守る飼い主の役目として、モルモットがなぜ鳴いているのかを理解するのは大切なことです。
モルモットが鳴く主な理由をいくつかあげてみました。
要求(お腹がすいている)
モルモットが鳴く理由のほとんどが飼い主に対する要求です。
特にお腹がすいている時やおやつが貰えそうな時にプイプイ泣き始め、自分の要求が満たされないとさらに大きな声で主張します。
我が家でも、モルモットはルーティンで生活していて野菜をもらえる時間を理解しているので、毎日野菜タイムになるとソワソワ、プイプイし始めます。
野菜以外にもペレットを入れ忘れていたりすると、「早くいれて!」とばかりに鳴いて知らせてくれます。
発情期
発情期になると、オスメス関わらずモルモットは少し興奮状態になります。
発情期にはプイプイ鳴くよりも、低くゴロゴロと喉を鳴らしたりお尻をフリフリしてダンスするような仕草が増えます。
二匹以上飼育している場合は、たとえ相手が同性であってもゴロゴロ言いながら体をすり寄せたりすることがあります。
飼い主が手を近づけると手にすり寄ったりお尻をこすり付けたりします。
嬉しい・気持ちいい
撫でられている時にゴロゴロ、キュウキュウと鳴いていたら、気持ちいいという意味です。
感情表現が豊かなモルモットは嬉しい時も声や仕草で伝えてくれます。
足をピンと伸ばしたりあくびをしていれば、飼い主のことを信頼してリラックスしている証拠です。
寂しい
海外の調査では、一緒に暮らしていたモルモットのつがいを離れさせ、二匹がどのような反応をするか調べたものがあります。
結果、二匹は寂しさからお互いを求めて数週間以上鳴き続けていたとのことです。仲間を求めたり、寂しさを感じた時もモルモットは鳴いて表現するということがわかります。
怒り
モルモットは不機嫌な時や怒っている時にも鳴き声をだします。
一緒に暮らす他のモルモットに怒っていたり、飼い主にかまわれてうんざりしていたり理由は様々ですが、低い声を出して怒りを表現することがあります。
鳴き声のほかに歯軋りや毛を逆立てるなどのアクションをしていたら、モルモットはイライラしています。
そんな時に触ったりしつこくしすぎると、前歯アタックされて怪我をしてしまう場合があるので、モルモットから距離をとって落ち着くまで様子をみてあげましょう。
他のモルモットと喧嘩をしたり襲ったりするのが見られた場合は、一旦別のケージに移すなどの対応が必要です。
恐れ
高い声でキューキュー、キュイキュイ鳴いている時は、怖いと感じていることが多いです。
苦手な抱っこや爪切りされていたり、知らない場所に連れてこられた時、知らない人が近くにいる時などに小さな声で悲しそうに鳴くことがあります。
他の動物が近くにいる時も、身の危険を感じてこのように鳴くことがあります。
モルモットを他の動物と飼う場合はモルモットにかなりのストレスを与える可能性があるため、慎重に検討しましょう。
痛み
体の痛みを感じて鳴くこともあります。
歯に不調があれば歯軋りが多くなったり、尿管や腸に不調があれば排尿、排便の時に苦しそうに鳴き声をあげることがあります。
おしっこは出ているか、血尿が出ていないか、うんちの状態に異変はないか必ず確認しましょう。
モルモットは体の不調を隠す習性がありわかりづらいのですが、普段と違う鳴き方をしていたり、ある動作をするときに必ず鳴くというような異常を感じたらすぐに病院にいきましょう。
注意を引きたい
体は元気そうなのに何故か大きな声を出していたり、飼い主がケージの近くに行くと鳴き声が聞こえたりする時は飼い主の気を引きたいというのが考えられます。
おやつが欲しかったり、撫でて欲しかったりと理由は様々です。
我が家でも突然サイレンのようにけたたましく鳴いたり、見えないところから小さな声で呼ばれたりします。
近くによってみて歯ぎしりするようであれば何か食べ物を欲しがっている、撫でて泣き止むようであれば単に甘えたかっただけというのがわかります。
特に単独飼育の場合は飼い主を群れの仲間と認識していることもあり、多頭飼いに比べ飼い主とのコミュニケーションをよりよくとるようになる傾向があります。
モルモットの鳴き声はうるさい?
モルモットを初めて飼うにあたり、モルモットの鳴き声がうるさいかどうかというのは気になるところです。
特にアパートやマンションなど、すぐ隣に他の人が住んでいる場合は鳴き声の大きさによってはトラブルになってしまう可能性もあります。
実際に飼ってみた感想としては、トラブルになるような鳴き声の大きさではないなという印象です。
例えば我が家では一階のリビングで二匹を飼育していますが、リビングのドアを閉めていれば廊下や別の部屋にいても鳴き声はほとんど聞こえません。
強い要求があったときのサイレンのような鳴き声はさすがに「あれ、鳴いてるかな?」とわかりますが、頻繁には起こらないので騒音トラブルになるような心配はないかと思います。
(サイレンのような大きな声を出すのは個体にもよります。我が家では一匹が自己主張が強く鳴き声も大きいですが、臆病なもう一匹は小さい声でしか鳴きません)
もちろん窓を開けていれば音は漏れてしまうので、できるだけ野菜タイムなどの鳴きそうな時間は窓を開けないようにし、きになるのであれば遮音カーテンなどを設置するのも効果的です。
モルモットは夜行性で深夜に鳴くとも言われますが、我が家では夜は鳴きません。モルモットは生活リズムを飼い主に合わせる傾向があるため、飼い主が寝ている深夜はほとんど鳴くことはないのではないかと思います。(個体差はあります)
どちらかというと鳴き声よりも走り回る音の方が対策が必要になる可能性があります。
モルモットの鳴き声対策
それでも鳴き声が気になる場合や、モルモットが鳴かないようにしたい場合にはいくつかの対処法があります。
要求を解決してあげる
モルモットが飼い主に対して鳴いている場合は、何かしらの要求をしていることがほとんどです。モルモットを鳴きやませるための一番の方法は、彼らの要求を聞いてあげることです。
モルモットが騒がしくなるのは野菜やおやつをもらえる時間なので、鳴き出したらすぐに目当てのものを与えれば大人しくなります。
構って欲しい場合は近くに行って撫でてあげればすぐに鳴きやんでくれます。
無視する
飼い主が帰宅した時やビニール袋をガサガサした音を聞くと、モルモットは野菜をくれると勘違いし鳴き出してしまうことがあります。
モルモットが飼い主の思わぬところで突然鳴き出してしまった時は、彼らにに合わせてしまうと、鳴けば好きなことをしてもらえると思い頻繁に鳴くようになってしまう可能性があるため、無視することも必要です。
飼い主が相手にしないことがわかれば、大体のモルモットは静かになります。
まとめ:モルモットがなく理由
モルモットにとって、鳴き声は仲間や飼い主とコミュニケーションをとるための大事なツールです。
彼らが出す鳴き声には意味や目的があります。
モルモットが何を訴えているのかがわかれば、あなたがモルモットをより良い関係を築くことの手助けになってくれるはずです。