こんにちは。オスのモルモット二匹と暮らすyamagummoです。今日はモルモットのお風呂の入れ方についてです。
モルモットをお風呂に入れるかどうかに関しては、入れる派、入れない派で意見がわかれます。動物園の公式チャンネルでモルモットのお風呂の入れ方を紹介している動画もあれば、獣医さんの中にはモルモットをお風呂に入れる必要はないという方もいたり、専門家でも意見は様々のようです。
入浴はモルモットにとってメリットもありますが、間違った方法で行うとモルモットの体に負荷がかかってしまいます。飼い主さんにとっても、慣れていないとやり方がわからなかったり時間がかかってしまうため、モルモットのお世話の中でも難易度が高いものの一つです。
今回の記事では初めてモルモットを飼った方にもわかりやすいように、モルモットのお風呂の入れ方や注意点について詳しく説明します。
モルモットをお風呂に入れるのは必要か
まず、モルモットをお風呂に入れる必要があるかどうかについてです。
モルモットは必ずしもお風呂に入れる必要はありません。
動物園のような飼育環境であったり、野外のような場所で飼育しているのであれば適度に体を綺麗にする必要がありますが、掃除の行き届いた室内で飼われているモルモットは基本的にそんなに汚れることはありません。
また、モルモットはグルーミング(自分の体をこすったり舐めたりして綺麗にすること)を行うので、ある程度は自分で体を綺麗にできます。
体臭や汚れが少し気になるようであれば、ブラッシングをしたり体を濡れたタオルで拭いてあげることもお風呂に入れる代わりになります。ぬるま湯につけたタオルで優しくモルモットの体を拭いてあげましょう。
水のいらないシャンプーなども売っているので、お風呂が嫌いな子は使ってみてもいいかもしれません。
お風呂に入れた方がいい時
ではモルモットをお風呂に入れた方がいいのはどんな時でしょうか。
ニオイがきつい時
モルモットの体臭がきつく、タオルで拭いただけでは変わらない場合は一度シャンプーを使ってニオイを落としてもいいでしょう。
ニオイに関しては先ほど紹介した水を使わないシャンプーでもある程度落とすことができるようです。
体臭には個体差があり、全然臭わない子とニオイが強い子がいます。食べ物の嗜好や排泄物にもよりますがニオイが強い子は主従関係で下のモルモットが多く、日頃ストレスを感じているのかもしれません。
痒がっている時
モルモットが頻繁に痒がっている時は、毛の中のフケやゴミを洗い流して綺麗にしてあげます。水だけでもゴミや汚れは落とせるので、シャンプーは使わなくても構いません。
ただし皮膚病やハジラミ症などの疾患はお風呂に入れるだけでは改善せず、乾かすのが不十分で逆効果になってしまう可能性もあります。
病気の場合は病院で治療が必要なため、普段よりも体を痒がっていたりフケが多い、ハゲがあるなどの異常がみられた場合はすぐに獣医さんに診せてください。
我が家でもとんかつがハジラミ症を患ったことがあります。その時の様子や治療については「モルモットにシラミがついてしまったらどうやって駆除するの?ハジラミの原因、対策は?」はを読んでみてください。
長毛種の場合
長毛種は短毛種に比べ、毛にゴミが絡んだり排泄物がつきやすく汚れやすいです。長毛種の場合は適度な入浴が必要な場合があります。
お風呂に入れるだけではなく、定期的なブラッシングや毛のカットなどのお手入れも必要です。
オスの臭腺の汚れ
オスの場合は臭腺から分泌される体液によってお尻の毛が汚れやすく、固まってガチガチになってしまうことがあります。
固まってしまった臭腺の汚れはタオルでは拭き取ることができないので、シャンプーやココナッツオイルを使ってほぐしお風呂で洗い落としてあげる方法があります。
臭腺の汚れの落とし方についてはこちら「モルモットのオスはお手入れ必須!?【臭腺の汚れとポケットクリーニング】」
モルモットをお風呂に入れるメリットとデメリット
モルモットは水が苦手な動物なので水に濡れるのを嫌がります。まだ飼い主との関係が出来上がってない状態でモルモットをお風呂に入れてしまうと、モルモットが怖がって飼い主のことを受け入れ辛くなってしまう可能性もあります。一方で、子供のうちからお風呂に入る習慣があると、慣れやすく抵抗がなくなるため、出来るだけ早いうちから慣れさせておくのが良いでしょう。
メリット
- 汚れやにおいが落ちて清潔を保つことができる
- 抜け毛の予防になる
- 皮膚疾患の予防になる
モルモットのお風呂の入れ方、準備するものについては後ほど説明します。
デメリット
- しっかり乾かさないと風邪をひいてしまう
- モルモットが嫌がって暴れる
- 洗い過ぎて皮膚疾患を起こす
モルモットが嫌がる可能性が高い場合は、無理にお風呂に入れる必要はありません。ショップで販売されている水を使わないシャンプーを使ったり、濡れたタオルやウェットシートで拭いてあげるだけでも十分です。
お風呂に入る年齢と頻度
入れてはいけない年齢に決まりはありませんが、体が濡れたりドライヤーの大きな音にさらされること自体がモルモットの負担となるため体力がある方が望ましいです。
生まれて数ヶ月ではそこまで体のニオイや汚れは気にならないと思うので、生後半年以上からがいいのではないかと思います。
頻度に関しては飼い主さんによってバラバラです。1ヶ月に一度入れる人もいれば、数ヶ月に一度入れたり季節ごとに入れたりする場合もあります。
我が家では二匹ともお風呂大嫌いなので、数週間ごとに体を拭くようにしてお風呂は半年〜1年に一度しか入れませんが特に問題ありません。
飼っているモルモットの品種や飼育環境の状態によって適した頻度で入れるといいと思います。
モルモットのお風呂の入れ方と注意点
お風呂の入れ方や注意点について説明します。
準備するもの
モルモットをお風呂に入れるために用意するものです。
- シャンプー(ベビーシャンプーまたはペット用シャンプーの低刺激のもの)
- 洗顔用の泡だてネット
- 2~3センチの温水が貯められるシンクまたは洗面器など
- タオル
- ヘアドライヤー
シャンプーは必ず使わなけばいけないわけではなく水洗いだけでも大丈夫ですが、臭腺の汚れやニオイが気になる場合はベビー用やペット用のシャンプーを薄めて使いましょう。我が家では某Youtuberさんが使っている子犬・子猫用シャンプーを真似して使っています。
場所
お風呂場、洗面台、キッチンのシンクなど。モルモットが怖がって逃げようとする場合があるので、誤って落ちたり怪我をしないようなスペースを確保する必要があります。
キッチンのシンクで洗う場合はシンクの掃除、除菌などを事前に行い綺麗な状態にします。モルモットを洗い終わった後も掃除をしましょう。
注意すること
モルモットをお風呂に入れるにあたり、注意することがいくつかあります。
湿気の多い日や寒い日にやらない
モルモットは毛の密度が高いため、ドライヤーで乾かすのに時間がかかります。
ずっと大人しく待ってくれる子ならいいですが、特に初めての場合は途中で暴れたり怖がったりすると中々うまいこといかないことがあります。
乾燥が不十分だと風邪をひいたり体調を崩してしまう可能性があるため、湿気の多い日や寒い日は避けた方が無難です。
多頭飼いの場合は皆んな同じ日にいれる
多頭飼いの場合は可能な限り皆んな同じ日に入れてあげた方が良いです。
モルモットは群れで暮らす動物のため、仲間のニオイが変わってしまい混乱してしまうことがあります。
モルモットの状態を確認する
お風呂に入れることは少なからずモルモットに負荷がかかるため、モルモットの体調や状態をみて判断する必要があります。
必ず入浴前にモルモットが落ち着いているか確認しましょう。興奮していたり、体調が悪そうな場合は無理に入れないようにします。
洗い過ぎに注意
お風呂に入れる頻度は年に数回程度、汚れやにおいが気になるようになったらで十分です。洗い過ぎや入浴のしすぎには注意しましょう。必要な油分まで洗い流して逆に皮膚疾患を起こしやすくしてしまいます。
シャンプーも使い過ぎないよう薄めて使いましょう。シャンプーがなしでも効果があります。
目、鼻、口、耳に水が入らないように
モルモットをお風呂に入れる際は必ず片方の手でモルモットの体を支え、モルモットの顔に水がかからないように気をつけましょう。シャンプーが入ってしまえば洗い流すのは大変ですし、耳に水が入ると中耳炎を起こす可能性もあります。
お風呂の入れ方
モルモットのストレスを最小限にするために、テキパキと短時間で終わらせてあげることがポイントです。
長い時間かかってしまうと、疲れてしまったり濡れて風邪をひいたりする可能性があります。
①シンク、洗面器にお湯を溜める
モルモットが立っても顔に水がつかないように2〜3センチほどお湯を溜めておきます。温度はほんのりあたたかいくらいのぬるま湯にします。(夏場でも冷えた水は体を冷やしてしまうので温水にする必要があります)
シャンプーを使う場合は、洗い流す用のお湯やシャワーを用意しておきます。
②モルモットを入れる
鼻と口が水につかないように注意して、モルモットをお湯の中に入れます。足がつくと落ち着くのでそのまま立たせてあげるか、片手で前脚を支えお尻の方がお湯に着くように持ちます。
③シャンプーで洗う
頭と耳にお湯がかからないように手で覆い、ゆっくりとお湯を背中にかけながします。体が濡らせたら、指をたてて優しく洗っていきます。
シャンプーをする場合は少量を薄めて使います。洗顔用の泡だてネットで泡を作ってから洗うと、ゴシゴシして泡立てる必要がなく優しくなでるように洗いやすいです。
お尻など汚れが気になるところは重点的に洗ってあげましょう。ただし洗いすぎはNGです。
④シャンプーを洗い流す
すすぐ時はシャンプーの泡立ちがなくなるまでよく洗い流します。洗い残しがあるとかえって体が痒くなってしまうので要注意です。
④モルモットを乾かす
乾いたタオルでしっかりと拭き、ドライヤーで毛を乾かします。ドライヤーは熱風を近距離で当てないように気をつけましょう。音に怖がって暴れてしまう場合は、ダンボールに入れたり二人体制で一人が抑えたりなど工夫します。
濡れたまま放置すると風邪をひいてしまうので、なるべく早くテキパキと行動する必要があります。
まとめ:モルモットのお風呂の入れ方
モルモットのお風呂の入れ方についてまとめてみました。
夏場であればちょっと乾かし残しがあっても問題ないことがあります。(クーラーでガンガンに冷えている部屋だと危険です)
初めてのお風呂は怖くて暴れたり、震えて固まってしまう子が多いと思います。お風呂も子供のうちから経験しておくと慣れて怖がらなくなるので、少しずつ様子を見ながら試してみるのがいいと思います。