モルモットの知識

モルモットの妊娠と出産【兆候と準備】

こんにちは。オスのモルモット二匹と暮らすyamagummoです。今回はモルモットの妊娠と出産についてです。

モルモットの妊娠と出産

妊娠期間

モルモットの妊娠期間は59日〜72日の間です。

子供の数によって妊娠期間が決まり、たとえば、1匹だけの妊娠の場合は妊娠期間が70日ですが、6匹になると65~67日と言われています。

生まれてくる子供の数

メスが妊娠する子供の数は1~6匹で、3匹が平均です。

モルモットの赤ちゃん

他の動物に比べると、モルモットの子供はかなり成熟して生まれます。体は大きく毛皮で覆われていて、生まれてすぐに歩き回ることができます。

彼らは生まれた時点で目が開いており歯もしっかりと生えています。生まれたばかりのモルモットはすでに固形食を食べたり容器から水を飲んだりできますが、少なくとも2週間は母親に授乳させ、3週間目でオスとメスを離す必要があります。

モルモットが妊娠できる年齢は?

オスは生後3週間で生殖機能があり、メスは生後4週間から妊娠可能になります。

繁殖を目的としたメスのモルモットは、生後7か月前に最初に繁殖させる必要があります。

最初の繁殖がこの月齢を超えてしまうと、骨盤が固まって難産になってしまうなど出産に関して深刻な問題が発生します。その場合は、子供をうまく出産させるために骨盤の一部を広げる必要があります。

難産は母体とお腹の子供のモルモットの生命を脅かしてしまう危険性があります。難産の兆候には緊張や子宮出血が含まれ、これらの兆候に気付いた場合はすぐに獣医さんの助けを求める必要があります。

妊娠の兆候

メスは妊娠後期に腹部が大きく肥大します。妊娠中に体重が2倍になることも珍しくありません。
モルモットは妊娠期間が比較的長く、他の動物のように妊娠特有の行動がないため、出産時期を決定するのは難しいかもしれません。

メスが胎児を出そうとする1週間前に、ゆっくりと骨盤が広がり、出産の数時間では2.5センチ強に達します。この骨盤の広がりは、生後7か月をすぎて初めて繁殖したメスでは自然に発生しない可能性があり、その場合母体とその赤ちゃんの命を救うために帝王切開を行う必要があります。

産気づいてから出産には30分程度かかり、それぞれの赤ちゃんの出産までの平均時間は5分程度です。

モルモットが妊娠したらすべきこと

①獣医さんに相談する

メスが妊娠している疑いがある場合は、できるだけ早く獣医さんに診てもらうことが必要です。

一部のメスは助けが必要なく自然に出産しますが、モルモットの妊娠は体重や年齢に関係なく危険な場合があります。

妊娠中および出産後の可能なケアについて獣医さんに相談することは非常に重要です。自然な出産が難しい可能性がある場合、獣医さんは帝王切開または投薬を提案することがあります。

②環境を整えてオスを別のケージにうつす

メスにストレスがかからないようにオスを別のケージに移し別々で飼育します。メスが安心して暮らせる環境を作ってあげることが大切です。

出産前は過度な掃除をさけ、リラックスして出産に臨めるようにしてあげるといいでしょう。

③食事の準備

妊娠中のメスは、子供の成長のためにカルシウムとビタミンCを補給する必要があります。ビタミンはCは通常の2倍の1日20mg摂取しましょう。

妊娠中のモルモットにはチモシーよりも栄養価の高いアルファルファを与えた方が良いと言われています。また、毎日新鮮な野菜を与える必要があります。

出産の危険性

妊娠中毒症は、通常1回目または2回目の妊娠で発生する深刻な状態です。

妊娠の最後の2週間または出産後の最初の週の1~5日にわたって兆候が出始める可能性が高いです。症状としては食欲不振、うつ病、脱力感、動きたがらない、協調運動障害、呼吸困難、昏睡および死が含まれます。これらの兆候が見られず、突然死んでしまうこともあります。

妊娠中毒症の明確な原因は分かりませんが、ストレスと肥満が主要な素因と言われています。その他には、加齢、運動不足、絶食、多数の発育中の胎児がいるためなどが考えられます。

根本的な問題は、妊娠中の子宮への不十分な血流であるとも言われ、モルモットの体に異変を感じたらすぐに病院に行く必要があります。

ただし予防するのが一番の方法であるため、妊娠の最後の数週間は断食やストレスを避ける必要があります。妊娠中のメスには、常に新鮮な水を供給し、栄養価の高い食事を与えましょう。

出産後

モルモットは出産直後に妊娠する?

メスのモルモットは出産直後に妊娠する可能性があります。
出産直後にオスと共生させるのは危険なため、オスとは別のケージで管理する必要があります。

赤ちゃんのオスでさえ、生後約3週間で母親を妊娠させてしまう可能性があるため別々に飼育します。子供がメスの場合も、父親と同じケージでは育てないようにします。

母親と過ごす時間

生まれた子供は、完全に離乳するまで母親と一緒にいる必要があります。栄養には母乳に勝るものはありません。子供達は健康と成長のために、約3週間で母親から離乳する必要があります。

子供たちは生まれて数日後には固形物を食べられるようになり、生後2週間ほどでおいしい食べ物とは何かを学習します。初めて食べるものは抵抗があるため、母親が食べているものを少しずつ食べさせていきます。

まとめ:モルモットの妊娠と出産

モルモットの赤ちゃんはとても可愛いですが、妊娠出産は母体のモルモットにも非常に負担がかかります。知識のない状態でオスとメスをを同じケージで飼うことは危険です。
むやみに子供を産ませすぎて面倒が見られなくなってしまうと、多頭飼育崩壊につながってしまう可能性もあります。

モルモットを家で繁殖させる場合はリスクを考えた上で、しっかりお世話をしましょう!

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